零系架上新幹線



その華々しい初戦をはじめ、大火力と驚異的運動性能で戦争初期には
世界の各戦闘機、爆撃機を粉砕しつつも、長引く戦争の結果旧式になり
最後には特攻兵器になった悲運の戦闘機、零式艦上戦闘機
戦争が終わり、その戦果と犠牲から様々な評価がなされ、
未だに評価は決まっていないが…私は大好きだ!

この零戦にはさまざまな当時の先端技術が込められている。
強度が高く、しかも軽いこの超張度ジェラルミンなしには
零戦は存在すらできなかっただろう。

今の日本の材料工学は高い評価を得ている。
んなわけで俺がガン〇ム作る!という工学系の人は、材料工学にも
目を向けてください。
〇ンダムだってガ〇ダリ〇ム合金なしには存在出来ないんだよ!

さて、戦争が終わり零戦を作った人たちの中にはある心残りがあった。
零戦は軽く作られた、ゆえに振動に弱い性質があった。
この空気を巻き込んだ振動はフラッターと言われる現象で、これが原因での
空中分解を引き起こしやすかったのだ。
(ここだけ聞いて駄作機だという人もいるが、本題以外なのでスルー)

松平精氏らにより戦争中にも対策はなされたが、不十分だったのも事実である。
その結果急降下で逃げる戦闘機をとりのがすことになる。
(52型甲以降では若干降下速度上限が引き上げられたが…)

戦後の、松平氏らは新幹線の開発に携わる。
爆撃機「銀河」などの開発を行った三木忠直氏も参加している。
新幹線は当時世界でも例をみない超列車だった。
25000Vの交流電圧を受け各車両のモーターで加速する。
最高速度は時速250キロという当時としては驚異の数値だった。

新幹線のフォルムは航空機にどこか似ているのは、生みの親たちが
航空機作ってたからといってもいいかもしれない。
高速運転のため安全を確保するため標準軌を採用し、高架での専用路線を
作り上げた。動力を分散し、安定した走行を行う。カーブにも対応しやすい。
そんな新幹線に重大な問題が発生する。

高速運転中、車体が急激に振動し始めたのだ!
車輪が蛇の揺れ始める。後に蛇行道と呼ばれる現象である。

松平氏は思った。予想していたとおりだと。
振動を止めないと脱線し壊滅的な事故になる!
かつての零戦のフラッター問題や雷電のエンジン軸が原因の振動が
脳裏をよぎる。

振動を、止める。
もはやそれは松平氏に課せられた宿命だったのかもしれない。
今度は誰かを傷つけるためではない。乗っている人たちを、守るためだ!

台車だ!台車のばねを空気圧式に変える。
レールの長さを伸ばし、継ぎ目を減らし、レール下でも振動吸収を行う。
その結果、高速試験で時速250kmを突破しても安定した走行ができた!

こうして世界最高速の超車両、新幹線が生まれてきたわけだが、
新幹線には一つの伝説がある。今のところ乗客が亡くなった事故は0である。
飛び込んで死んだ鳩や人はいたが、乗客に(偶然に支えられた部分もあるが)
未だ死者が出るような事故は起きていない。もう半分神話化してるな。
阪神大震災の際に走行していたら死者がでた確率は高いが…。

しかし新幹線でなければありえなかった奇跡が中越大震災の際に起きた。
2004年10月23日の夕方、上越新幹線「とき325号」は平常運転を行っていた。
その時、「とき」を地震が襲った。推定だが震度は6以上ともいわれている。
「とき」もその揺れに耐えきれず、車両の一部が脱線した。

通常の車両なら一瞬で大惨事になったであろう。
しかし、新幹線の脅威の安定性により残りの車両は脱線せず、さらに脱線した
部位が線路の脇の溝にはまり、「とき」はブレーキをかけ続け…停止。
死者0人。負傷者0人。
これが奇跡でなかったら何が奇跡と言えるのか?

今や台湾や中国でも走行している新幹線だが…零戦が鮮烈な初陣を
飾ったのも中国だった…全く別物の両者だが、単純な偶然だろうか?
最初の新幹線に付けられた系列名称は、0系。
間違いなく新幹線は、かつての日本の航空機の後継者である。
しかし、誰かを傷つけるためではなく、誰かを安全に送りとどけるために、
新幹線は今日も走り続けている。

top

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル